オーディオサミットブログ

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アンプ

ELAC EA101EQ-Gを導入しました

2017/07/11

ELACから新発売となったプリメインアンプ EA101EQ-Gを展示品として導入しました。
四国のオーディオ店では初めての展示らしいです。(完実電気さん談)
当店ではELAC製スピーカーの取り扱いが多いので、同メーカーのアンプは組み合わせの有力候補になります。
また、EA101EQ-Gはオーディオ専門誌の発表するランキングで、良い評価を受けていますので、導入が楽しみでした。
VGP2017 SUMMER
オーディオアンプ部門 プリメインアンプ(10万円以上20万円以下) 金賞 受賞

HiVI ベストバイ 2017 SUMMER プリメインアンプ部門(1)<20万円未満> 第1位

機能面と音質から、どんなモデルなのか探ってみたいと思います。

機能:
Bluetooth入力に対応していますので、スマートフォンやタブレットの中の音源を再生できます。
光デジタル入力・同軸デジタル入力を持っていますので、DAC内蔵アンプとして使用できます。
USB入力もありますので、PCと繋げばハイレゾ音源(PCM 192Khz/24bitまで)を再生することもできます。
アナログ入力は2系統ありますので、色々な機材を接続できます。

そして、EA101EQ-Gの最大の特徴と言えるのは自動音場補正機能である「AUTO BLEND」でしょう。
AVアンプではよく搭載されている自動音場補正機能ですが、プリメインアンプに載っているのは珍しいですね。
この機能はスマートフォンやタブレットにアプリ(EA101EQ-G app)をダウンロードし、テスト信号を端末のマイクで測定すれば、後はアンプ側で自動的にイコライザーを補正してくれます。
試聴機のDALI ZENSOR7を測定した結果を貼っておきますが、店頭の試聴場所では150Hz付近が大きく落ち込んでいます。

(紫がスピーカー近くの音、赤が試聴ポイントで測定した音、緑がアンプ側で補正したデータです。)
JBL 4312Eでも測定しましたが、やはり150Hz付近が落ちていました。
つまり店頭の試聴場所では150Hz付近の音が聞こえにくいという状況となっているわけですが、「AUTO BLEND」機能は、その付近の周波数を補正することでフラットな音に近づけていることが分かります。
ユーザーごとに異なる室内環境をアンプ側で補正することで、音の癖をなくし、音質の引き上げを図る有効な機能だと思います。

また、EA101EQ-G appではBASSやTREBLEの調整、音量調整、左右のバランス調整などのコントロールをすることも可能です。

音質:
新品コーナーの10万円台スピーカー3機種(DALI ZENSOR7/ELAC BS263/JBL 4312E)を鳴らしてみました。
この小さな筐体のアンプで鳴らしているとは思えないほど、出てくる1音1音にエネルギーが満ち溢れています。
ですが低域の厚みはわりと普通な感じで、全体的にはスッキリとした印象を持ちました。
このスッキリとした音調でエネルギッシュな音というのはあまり聴いた事がないような気がします。
デジタルアンプの高効率とアナログアンプの音質の良さを持つというBASHテクノロジーの効果でしょうか。

3機種を鳴らしてみましたが、やはりELAC BS263との組み合わせがよく鳴ってくれました。
次点はすっきり感と力強さが両立していたDALI ZENSOR7でしょうか。
JBL 4312Eとは音調があまり合わないような印象を受けました。

先に紹介させていただいた「AUTO BLEND」の効果をBS263との組み合わせで検証してみました。
「AUTO BLEND」をONにすると、エネルギーに溢れた音が、やや整った音に変わります。
雑味が減り、音が磨かれた(クオリティが上がった)ような感じを受けました。
「AUTO BLEND」で補正されるのは低域のみですが、中域・高域にも影響を与えるようです。

まとめ:
コンパクトで設置場所を選ばないデザインと、優れた機能性、エネルギー感のある音で多くの方に好まれるのではないでしょうか。
10万円程のプリメインアンプを検討されているお客様には、ぜひ候補の中に入れていただきたいと思います。

担当S

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