JBL 4435を鳴らしてみる
今回は38cmダブルウーファーとラジアルホーンを持つJBL 4435を鳴らしてみました。
ダブルウーファーの弩級スピーカーを鳴らすにはどんなアンプがいいのでしょうか。
駆動力のある重量級のトランジスターアンプがいいのか、それとも真空管アンプが向いているのか。
当店在庫アンプの試聴で答えを探ってみました。
CDプレーヤーはSONY CDP-XA30ESを使いました。
ONKYO A-933
最初にONKYOの小型デジタルアンプを繋いでみます。
高域がカツーンときて驚きました。
スッキリとしたサウンドで、低域も不足なく鳴ります。
しかし、音の広がりや深みがあまり感じられず、4435とはミスマッチな印象が残りました。
TRIODE Ruby
小型真空管アンプではどうでしょうか。
やや非力な感じですが、NS-1000Mで感じたほどのものではないですね。
マイルドな表現です。
聴きやすいサウンドなので、数曲聴いていると、これはこれでアリかもしれないと思ってきました。
TRIODE TRV-A300XR
続いて真空管アンプの本命を持ってきました。
精細な表現で、軽やかに鳴ります。
低域がゴリゴリとは鳴りませんが、十分に4435を鳴らしていると思います。
心地よいサウンドで眠たくなってしまいました。
CAMBRIDGE AUDIO AZUR 651A
近くにあったAZUR 651Aを繋いでみました。
中域基調の穏やかな表現ですね。
ゆったりと鳴り、これまで聴いたアンプとはかなり音が違います。
このサウンドはJBLのスピーカーとは合わない気がします。
TANNOYやB&Wなどのリスナーを包み込む様に音楽を鳴らすスピーカーに向いていそうです。
ONKYO A-820GTR
メンテナンスから戻ってきたA-820GTRはどうでしょうか。
色付けの少ないストレートなサウンドですね。
少し低域が軽い気がしますが、全体のバランスやクオリティはいいところにあると思います。
もう少しだけ色付けが欲しい所です。
MCINTOSH C30 + MC7270
試聴コーナーで主に4435を鳴らしている組み合わせです。
やはりMCINTOSHとJBLの組み合わせはいいですね。
濃いエネルギッシュなサウンドで、聴いて楽しい組み合わせです。
~総評~
JBL 4435は今回の試聴で意外な一面を見せてくれました。
JBLのスピーカーといえば、エネルギッシュで爽快なサウンドというイメージなのですが、この4435はラジアルホーンを採用しているからなのか、精細な表現も十分に可能です。
MCINTOSHで濃いサウンドにするか、それとも真空管アンプ(TRV-A300XR)で精細な表現を狙うか。
どちらが良いかは、好みの問題です。
個人的にはMCINTOSHでエネルギッシュに鳴らすのが好きですね。
担当S